Venurse
TSUBAKI OIL
- 椿オイルを使った美容法
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椿についての色々なお話
椿は北海道を除く各地で見かけることができます。
元来ツバキ属とは熱帯から亜熱帯に起源があるため暖かい地方で見かけることが多いがヤブツバキは本州では青森でも見かけることから耐寒性のある植物として知られています。
学名はCamellia japonica、英単語としてはCamelliaです。
ツバキ科ツバキ属の常緑樹で観賞用として庭木としても好まれて使われることが多く、古くより園芸種として愛されてきた樹木であり江戸時代は金魚葉の椿など遊び心をくすぐる程、人を魅了してきた植物でもあります。
※金魚椿(キンギョツバキ)は、江戸時代に楽しまれた遊びで椿の葉の形が金魚の尾ひれに似ていることから名付けられ、葉の先が3つに割れているというと特徴があります。
成分としては酸化されにくいオレイン酸を多く含むため、不乾性油という他の油脂と比べて酸化されにくく固まりにくい性質を持ちます。
そのため毛髪用の油として、またすぐに乾燥しては困る機械類や刀剣類の油として使われてきた歴史を持ちます。
日本におけるツバキとはヤブツバキ(藪椿)を指し、本商品ヴィーナース ツバキオイルで使われる原料でもあります。
●椿の使われ方
ツバキは古くから様々な分野で活用されてきました。
知られているところでも材木や油(椿油)、灰、炭といったように日々の暮らしに密接な関係を示しています。
・ツバキ材=櫛(くし)やお箸、玩具の駒、ろうそく立て、湯呑み、お盆などの小物の木工品として。
・椿 油=髪につけるヘアオイル、ボディオイルなどのマルチオイルとして、また金属の錆止めや機械油、染料、刀剣類の油などに使われてきた歴史があります。
・ツバキ灰=媒染剤としての利用や陶器の釉薬など。またツバキの灰は火の粉が飛ばないため良く知られているところで火鉢や茶の湯に使う炭に重宝されてきました。
また草木染にツバキを使った花びら染めや灰を使い媒染液としての役目も果たしています。
ツバキの殻は実が取れると3つの花びらを持った花のような形になることから殻を使ったアクセサリーを作ったりする方もおられます。
これらの事からも今もって椿が人々の生活に近いところで活躍している事がわかります。
●椿油の歴史
日本における椿油の歴史は古く、奈良時代に遡る。
文献を紐解きながら確認してみると、西暦733年に唐(現在の中国にあたる地域にあった国)へ送ったの第九次遣唐使が献上品として海石榴油六斗(およそ100リットル)を献上している。
時としては聖武天皇の時代であり奈良時代の最盛期といわれています。
時代が少し下った続日本史に記載されている話として渤海国(現在のロシア東部にあたる地域にあった国)から来ていた朝貢使も帰国に際し海石榴を一缶持ち帰ったという記載があります。
このように日本の椿油が海外の国々に重宝されてきたという歴史が見受けられます。
※海石榴とは奈良時代の日本産椿の呼称、海を超えていくため海の地が見られます。この時代の椿油は食用や皮膚髪塗布用のものではなく不老不死の薬といった捉え方がされていたのではないかという考え方があります。
昭和初期には全国各地で椿を使って採油が行われ、農林省の調査書から全国37県から椿油が作られていることがわかります。
その頃の椿油の使用用途は食用油、女性の髪油、金属の防錆、精密機械油、朱肉、染料、医薬、時計油、刀剣油などに使われ、日常での椿油が非常に有用な油として使われてきたことがわかります。
ちなみに時代は少し遡りますが江戸時代頃に日本で使われてきた植物油は、椿油や菜種油、ごま油、桐油などがあり、椿油は固まらない油、菜種油やごま油、桐油は固まる油として使い道を分けていたという話があります。
油の使い方が植物の種類によって違うというのは含まれる成分で変わるから、というのも面白い話ではあります。
●椿油の採油方法
一般的に植物油は種や実を絞って採油します。
例えばごまを爪を使って指先で潰してみるとわかりますが油が滲んできます。
椿も例外ではなく椿油は椿の種を絞って圧搾することで絞ることができます。
椿種子の採取
↓
椿種子の乾燥
↓
粉 砕
↓
蒸 す
↓
採 油 (搾油)
↓
沈 殿
↓
ろ 過
↓
搾 油 の 完 成
乾燥も昔ながらの天日の場合は時間がかかります。
沈殿やろ過も1度ではなく3度、4度繰り返します。
この工程は低温圧搾(コールドプレス)という搾油方法で古くより使われてきた植物油搾油方法です。
これらの工程を見ると結構時間のかかる作業だとわかるかと思います。
この後は、食用油として、化粧品用油としてそれぞれの加工工場へ運ばれ製品への加工を行うことになります。
●椿とサザンカの見分け方
街中でも見かける椿。
椿の種類は多けれど更に山茶花(サザンカ)という見た目がそっくりのものもあります。
この2つ、慣れると雰囲気で何となく分かるようになるのですが簡単な見分け方として、昔の武士がどちらかを好む・好まないといった話があります。
武士が嫌いなのが椿、理由は花が首から落ちるさまを自らに重ねて首が落ちたように見えるから。
サザンカは花びらがはらはらと落ちるから椿と違い好まれる、という話があります。
花の散り方に関しては花びらから落ちる椿もあるということで例外もあるそうですが大体はそうらしいです。
しかし首から落ちるから武士が好まないという話は嘘であるという説もありますが覚え方としてはわかりやすいかと思います。
花が見られないときには見分けられない方法ではありますが一つの見分け方としてご紹介いたしました。
その他、ツバキは若い枝や葉柄(葉と枝を繋ぐ部分)、果実は無毛であるのに対してサザンカは毛がある、ツバキは年を明けた春の早い時期に咲く(椿は1年で一番早く花が咲く事で知られています)のに対し、サザンカは晩秋から初冬の年末に咲くなど他の見分け方もあります。
椿かサザンカかの違いをちょっと知るだけでも街で咲いている花を見ても楽しめますね。
●その他油についてのよもやま話
先ほど固まる油、固まらない油についてご紹介いたしましたがここでは少し掘り下げたお話をご紹介いたします。
固まりにくい不乾性油の代表的な種類でいうと、椿油、オリーブ油、ヒマシ油、パーム油(椰子油)
これらの特徴は酸化しにくいという特徴を持ちます。
油が酸化するとなんともいえない臭いがするため長持ちさせたい時のオイルとして重宝します。
熱に強いため、食用であれば炒め物用の油や鉄器のシーズニングなど。
逆に熱に弱く、酸化しやすい油はアマニ油(亜麻仁油)やえごま油など。
熱に弱い、酸化しやすいという事であれば酸化しにくい油の方が良いのではないかと思われますがそこはやはり違った「使い道」というものがあります。
アマニやえごま、魚類の油に含まれるオメガ3という成分は人間の体内では生成できない必須脂肪酸であり、食べることで摂るしか方法がありません。
この成分が少ないと色々な問題が起こるといわれています。
また絵の具に混ぜる際には固まる性質の乾性油でなくてはらずアマニ油やポピーオイルが使われます。
適材適所で生活に合わせた使い方をしていきたいところですね!
●続きはComing soon
油の比重(1リットルは1kgではない)や食用としての椿油の使い方、丁子(チョウジ・クローブ)と椿油の話、椿の栽培や脂肪酸の話、学名のjaponicaについて、製品についての椿油の話、椿の島加唐島の話などを予定しています。
DATE:2024年8月16日
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